呼吸知ってる?
- 聡範 藤原
- 6月26日
- 読了時間: 3分
更新日:6月29日
私たち人間が生きていくうえで、無意識に行っている運動があります。
それが「呼吸」です。
呼吸は、一日に約2万回も繰り返される、最も回数が多い運動です。
しかし、私たちはこの呼吸について深く意識することはあまりありません。
今回は、呼吸の大切さ、そして横隔膜や肋骨との関係、人間の3大運動と呼吸の関連性について詳しくお伝えします。
■ そもそも「呼吸」とは?
呼吸とは、体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する生命活動です。
呼吸が正常に行われることで、身体の細胞はエネルギーを作り出し、私たちの活動を支えています。
人間の呼吸は「胸式呼吸」と「腹式呼吸」に大きく分かれます。
特に重要なのが腹式呼吸であり、これは「横隔膜」という筋肉が深く関係しています。
■ 横隔膜の役割
横隔膜は、胸とお腹の間にあるドーム状の筋肉です。
この筋肉が上下に動くことで肺を膨らませ、空気を吸い込んだり、吐き出したりします。
◎ 吸う時:横隔膜が下がる → 肺が膨らむ → 空気が入る
◎ 吐く時:横隔膜が上がる → 肺が縮む → 空気が出る
この動きがスムーズに行われることで、効率の良い呼吸が可能になります。
しかし、姿勢の乱れや筋肉の硬さによって横隔膜の動きが悪くなると、呼吸は浅くなり、疲れやすくなったり、自律神経のバランスが崩れたりします。
■ 肋骨と呼吸の関係
肋骨は胸郭(胸のかご)を形成し、肺や心臓を保護する役割があります。
また、呼吸時にはこの肋骨も動くのです。
呼吸のたびに肋骨はわずかに開いたり閉じたりする「胸郭の可動性」が重要です。
しかし、デスクワークやスマホ操作が続くと、猫背姿勢になりやすく、肋骨の動きが制限されてしまいます。
その結果、肺が十分に膨らまず、酸素の取り込みが不十分になることも。
特に胸郭は硬くなりやすい部分ですので日頃から動かして柔らかくしておくことが
非常に重要になります。
■ 人間の3大運動とは
最近注目されている「人間の3大運動」とは、
呼吸
咀嚼(そしゃく・食べ物を噛むこと)
歩行
これらはすべて、生きるために欠かせない基本的な運動であり、特に「呼吸」は最も頻度が高く、身体全体に影響を及ぼします。
例えば、正しい呼吸ができていないと、
・姿勢が崩れる
・内臓の働きが低下する
・集中力やパフォーマンスが落ちる
・疲れやすくなる など、様々な不調につながります。
逆に、横隔膜や肋骨の動きを意識した深い呼吸を習慣にすることで、 ・姿勢改善 ・自律神経の安定 ・代謝の向上 ・心身のリラックス といった効果が期待できます。
■ 一番回数が多い運動「呼吸」を整える重要性
私たちが日常で意識的に行っている運動(筋トレやウォーキング)よりも、呼吸の方が圧倒的に回数が多いです。
呼吸は一日に約2万〜3万回。
そのすべてが浅く、質の悪いものであれば、身体に負担がかかり続けてしまいます。
だからこそ、普段から「呼吸の質」を高めることが重要です。
その第一歩が、
・横隔膜を柔軟に保つ
・肋骨の可動性を高める
・鼻から吸って、口からゆっくり吐く深い呼吸
この3つです。
■ まとめ
〜呼吸はあなたの人生を変える〜 呼吸は、最もシンプルで、かつ最も影響力のある運動です。
横隔膜や肋骨の動きに意識を向けることで、日々の体調やパフォーマンスが大きく変わります。
人間の3大運動のひとつ「呼吸」を正しく整えることが、健康的で快適な毎日への第一歩です。
未来のあなたの身体を変える大切な習慣になります。
次は呼吸のやり方についてお伝えできたらなと思ってます。
では。
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