背骨は大事だよ
- 聡範 藤原
- 6月16日
- 読了時間: 4分

梅雨に入ったのに、雨少なくないですか?
このまま酷暑に入ってしまうんですかね。
熱中症にはお互い気をつけていきましょう。
さて今回は、背骨の大切さについてお話しします。
皆さんは「背骨の状態」が、私たちの健康やメンタルに大きな影響を与えていることを
ご存知でしょうか?
多くの方が「背骨は姿勢や骨格の中心」として捉えていますが、実はそれだけではありません。
背骨は、神経や内臓、さらには心の状態にまで関係している重要な役割を果たしているのです。
その鍵となるのが 「自律神経」。今回は、背骨と自律神経の関係を中心に、なぜ背骨を整えることが大切なのかを、わかりやすくお伝えしていきます。
■ 背骨の役割とは?
まず、基本的なところから。
背骨(脊柱)は、24個の椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が積み重なるように並んで構成されています。
そしてその中心には「脊髄(せきずい)」という神経の束が通っており、これはいわば「身体の司令塔」。
脳からの指令はこの脊髄を通して全身に伝えられ、逆に身体の感覚もここを通って脳へと送られます。
まさに、神経の高速道路のような存在です。
背骨はこの脊髄を物理的に守りながら、姿勢や運動、バランスの維持に大きく関与しています。
■ 自律神経とは?
「自律神経」とは、自分の意志とは関係なく、体内のバランスを24時間調整してくれる神経のこと。
呼吸・消化・心拍・血圧・体温調整など、生きていくうえで必要な機能を自動でコントロールしています。
自律神経は大きく分けて2種類:
交感神経(戦う・逃げるための神経。緊張・活動モード)
副交感神経(休む・回復するための神経。リラックスモード)
この2つがバランスよく働くことで、私たちは健康を保っています。
■ 背骨と自律神経の関係
ここからが本題です。
自律神経は、脳から背骨の中を通る「脊髄神経」を経由して、全身の臓器や器官に分布しています。
つまり、背骨の状態が悪いと、自律神経の流れも乱れやすくなるのです。
たとえば──
背骨が歪んでいる
猫背やストレートネック
デスクワークで常に背中が丸まっている
緊張で肩がガチガチ
こうした状態になると、背骨の周囲にある筋肉が固まり、脊髄や神経に物理的な圧力がかかりやすくなります。
その結果、自律神経がうまく働かず、以下のような不調が現れることがあります。
■ 背骨の乱れが引き起こす不調
背骨の歪みや硬さが自律神経に影響すると、次のような症状が出ることがあります
疲れが取れない
寝つきが悪い・眠りが浅い
動悸・息苦しさ
冷え・手足のしびれ
胃腸の調子が悪い
めまい・頭痛
イライラ・不安感
こうした症状の多くは「原因不明」とされがちですが、実は背骨を整えることで改善が見られるケースも少なくありません。
■ 背骨を整える=神経が流れる
よく整体やカイロプラクティックで「背骨を調整する」と言いますが、これは単なる骨格矯正ではありません。
背骨の可動性を高め、筋肉や関節を柔らかく保つことで、神経がスムーズに流れやすくなるのです。
特に、背中や腰の硬さがとれると、副交感神経が働きやすくなり、呼吸が深くなったり、リラックスしやすくなったりします。
■ 日常でできる!背骨ケア
ここでは、自宅でもできる簡単な背骨ケアをご紹介します。
① 背伸び呼吸
朝起きたときや疲れたときに、両手を真上に伸ばして大きく深呼吸。
背骨が縦に伸び、副交感神経が優位になります。
②キャット&カウ
四つ這いになって、背中を丸めて反らす。
これを繰り返します。
1日10往復。
③ 湯船にゆっくり浸かる
ぬるめのお湯に10〜15分浸かることで背中や腰の筋肉がゆるみ、自律神経が整いやすくなります。
■ 背骨が整えば、心も整う
私たちは日々、仕事や家事、人間関係などでストレスを感じやすい生活を送っています。
そんな中、背骨が緩んで整っているだけで、心の余裕が生まれることがあります。
心と身体はつながっています。
だからこそ、疲れたときや不安なときほど「背骨」を気にしてみてください。
背骨を整えることで、自律神経のバランスが整い、結果的に体調も気分も安定しやすくなる
のです。
■ まとめ
背骨は「神経の通り道」であり、姿勢や健康の要。
自律神経は脳と体をつなぐ重要な神経系で、背骨の状態に大きく左右される。
背骨が硬い・歪んでいると、自律神経のバランスが乱れて心身に不調が出やすくなる。
整体やストレッチ、日常の姿勢改善によって背骨を整えることができる。
背骨が整えば、心も整いやすくなる。
「なんだか調子が悪い…」そんなときは、病院や薬の前に、一度ご自身の「背骨」に目を向けてみてください。
あなたの背骨は、元気ですか?
背骨は大事だよ。
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