悪い動きの癖が身についてしまうのはなぜ?
- 聡範 藤原

- 7月14日
- 読了時間: 3分
更新日:7月22日

〜気づいたときにはもう痛い。そうなる前に知ってほしいこと〜
「私、いつからこんな姿勢になったんだろう?」
「気づいたら腰が痛くて…」
「昔はもっと動けてたのに」
このような声を、特に50代の女性からよく聞きます。
でも安心してください。
あなたが悪いわけではありません。
実は、
“動きの癖”は誰にでも自然と身についてしまうもの。
今日は、「なぜ悪い癖が身についてしまうのか?」を解き明かし、
どうすれば身体をリセットできるのかをお伝えします。
ちょっと長くなるので、2回に分けてお伝えをしていきますね。
■「悪い動きの癖」って何のこと?
そもそも“動きの癖”とは、無意識に繰り返している自分の身体の使い方のことです。
たとえば――
立つときに片足重心になる
前かがみになると腰から曲げる
呼吸のたびに肩が上がる
膝を伸ばしきって歩いているなどがそうです。
これらの動作を繰り返しているうちに、
筋肉や関節、神経が偏った使われ方をするようになり、
痛みやコリ、不調の原因になっていきます。
■では、なぜ悪い癖が身についてしまうのか?
これは大きく分けて【5つの要因】があります。
① 日常生活の“動作の偏り”
人間は、便利な生活に慣れすぎています。
車やエスカレーター、長時間の座り仕事…。
本来人間が持っていた「自然な動き」を使わなくなることで、
一部の筋肉だけを使う癖が身についてしまうのです。
たとえば:
座りっぱなし → 股関節が固くなる
パソコン作業 → 首が前に出る
家事で前かがみが多い → 腰に負担が集中する
② 怪我や過去の痛みの“かばい動作”
以前に膝や腰、足首などを痛めた経験がある人は、
無意識にその部位をかばう動作をしています。
たとえば、右膝を痛めた経験がある人は、左足にばかり体重をかけるようになる。
その状態が何ヶ月も続くと、それが「癖」として定着してしまうのです。
③ 年齢による筋力低下・柔軟性の低下
年齢を重ねることで、筋力や柔軟性は自然と落ちていきます。
すると、動きのバリエーションが減り、限られた使い方しかできなくなる。
その結果、動きが単調になり、身体に無理がかかっても気づかないまま…
ということが起こりやすくなります。
④ ストレスや呼吸の乱れ
意外かもしれませんが、呼吸も「動きの癖」に影響します。
ストレスが多い人ほど、呼吸が浅くなり、胸や肩だけで呼吸するようになります。
すると首・肩の筋肉が常に緊張し、やがてそれが肩こりや頭痛の原因に。
呼吸が浅いと、姿勢も崩れやすくなり、さらに癖が悪化するという悪循環に…。
⑤ 正しい動かし方を習ったことがない
私たちは、学校で「運動」を習っても、
「正しい身体の使い方」はあまり教わってきません。
どう歩くのが良いのか
前屈はどこから曲げるのが正しいのか
呼吸はどうするのが理想か
これらを知らないまま自己流で動いているうちに、
いつのまにか「悪い癖」が積み重なっていくのです。
今回はここまで。
「悪い癖」を変えてあげることで、身体を変えられる
可能性が十分にありそうですね。
では。


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