膝をかばっているのに痛みが減らない理由
- 聡範 藤原

- 2月7日
- 読了時間: 3分
― 50代女性に多い「かばい癖」が膝をつらくする仕組み ―

「膝が気になるから、できるだけ負担をかけないようにしている」
「曲げないように、そっと動いている」
50代女性の膝の悩みで、とても多く聞く言葉です。
一見すると、“膝に優しい行動”のように感じますよね。
でも実は、膝をかばう動きが続くことで、かえって膝や他の場所に負担が増えているケースは少なくありません。
かばい癖とは「悪いクセ」ではありません
まず大前提としてお伝えしたいのは、かばい癖は、身体の自然な防御反応だということ。
・痛い
・怖い
・不安
こうした感覚があると、身体は無意識に「安全そうな動き」を選びます。
ですから、かばってしまう自分を責める必要はまったくありません。
ただし、同じかばい方を続けていると、身体のバランスが少しずつ崩れていくという問題が起こります。
50代女性に多い「膝のかばい方」
実際によく見られるのが、次のような動きです。
体重を反対側の脚にかけ続ける
膝をできるだけ曲げない
しゃがまず、前かがみで物を取る
階段で片脚ばかり使う
これらはすべて、「膝を守ろう」とする行動です。
しかしこの動きが続くと、
・お尻や股関節が使われなくなる
・背骨や腰が代わりに頑張る
・反対側の膝にも負担がかかる
といった連鎖が起こりやすくなります。
結果として、膝をかばっているはずなのに、身体全体が疲れやすくなるという状態に陥ってしまいます。
なぜ「かばうほど」膝が楽にならないのか
膝は、本来「支え役」ではなく「つなぎ役」です。
体重を受け止め続けるのは、お尻や股関節、足裏の役割。
ところが、かばい癖によってそれらの場所が働かなくなると、膝は再び自分が頑張らざるを得ない状況に戻ってしまいます。
つまり、かばっているつもりが、膝の仕事を減らせていないのです。
大切なのは「かばわない」ことではない
ここでよくある誤解があります。
それは、「かばわないように意識すればいい」という考え方。
実際には、無理に動きを変えようとすると身体はさらに緊張し、余計にぎこちなくなります。
大切なのは、膝以外の場所が少しずつ働ける状態を作ること。
・体重を両脚で感じる
・お尻や足裏に意識を向ける
・膝に任せすぎない動きに気づく
こうした“気づき”が、かばい癖を自然に手放す第一歩になります。
まとめ|膝のかばい癖と痛みの関係
かばい癖は、身体の自然な防御反応
ただし、続くと身体のバランスが崩れやすい
膝をかばうことで、他の場所が働かなくなる
結果として、膝の負担が減らないことも多い
大切なのは「膝以外の場所」を使える状態を作ること
このシリーズでは、膝の痛みを「膝だけの問題」として見るのではなく、日常動作の中で起きている身体の使い方から整理しています。
次回は、膝が楽になり始める人に共通する「小さな変化」についてお話しします。
NOTEも書いています。
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